新規事業の立ち上げ

なぜ新規事業が重要なのか?

ひとつの製品やサービスを取ってみると、時間の経過とともに、必ずいつかは成熟し衰退していきます。
企業が永続的に続くもの(ゴーイングコンサーン)であるとすれば、既存の主力事業が生み出した収益を新規事業に投下する、そしてその新規事業をまた成長させ、次の時代の主力事業に育てていく、といった循環が必要となってきます。
弊社では、この企業の永続的な成長を確保するための新規事業の立ち上げを支援します。

新規事業で良くあるお悩み

そのように大切な新規事業ですが、既存事業に全ての経営資源を集中し、最適化させている中で、自然発生的に生まれてくることは稀です。
経営者が一定の意思と意図を持って、社内からのアイデアを吸い上げる、出てきたアイデアを事業化する、といった取り組みを行う必要があります。
しかしながら、現実には下記の通り、なかなかうまく行かないことが多いようです。

社内から良いアイデアが出てこない

何か新規事業のアイデアがあれば出して欲しいと社内に声を掛けても、既存事業に全力で取り組んでいる従業員ほど、そのような余裕は無いようです。
社内の新規事業アイデアコンテストなどでアイデアを募集することは有効ですが、自社の事業とあまり関係がなく参入が容易な、例えば、飲食店や小売店などのアイデアが出やすい傾向にあります。
アイデアコンテストも自社事業とのシナジーや事業規模に対して少しガイドを与えてから実施する、優秀なアイデアへの表彰や新規事業の経営者への抜擢など、一定のインセンティブを付けて本気で取り組んでもらうことなどが重要となります。
さらに、希望者を集めて、事前にアイデア創出の方法などを座学でレクチャーしたうえで、アイデア作りに入ってもらうことも一案です。

アイデアは良いがそこから進まない

アイデアは面白いものが出来てきているにも関わらず、そこから具体的に事業化へ進まないというケースも良く見受けられます。
この要因の一つには、そのアイデアの事業性やリスク、必要投資額や成功した際のリターンの大きさなどの整理が十分でないため、経営者も事業化に向けたGoサインが出せないということがあります。
このような場合には、コンテストやプロジェクトなどで出てきた多くのアイデアをどのように絞り込み、そして磨き上げていくかという手法を社内で整理しておくことが重要となります。
一般的には、優れたアイデアを選定して市場性の評価を行い、次に進めるかの経営判断を行う、次へ進んだアイデアは事業戦略と中長期的な収支計画を策定し、実際の事業立ち上げのフェーズに入るかの経営判断を行う、といったステップなどが有効です。

期待通りに成長せず撤退

事業計画が承認され、実際に事業を開始まで漕ぎ着けた場合でも、思ったように事業が進まず撤退となることも良く見受けられます。
原因はいくつかありますが、一つは事業計画の精度の問題で、見通しが甘いケースです。例えば、全くの新しい市場を創造する場合には、本格立上げ前に、消費者アンケートや期間・市場を絞り込んだテストマーケティングなどを実施して顧客の声を事業に反映しておくことも一案です。
そのほかには、事業の企画者と事業の担当者が異なっていて熱がこもっていないケース、経営企画部門や経理部門などの収益管理が厳しく、短期的な損失を問題視し、新規事業担当者を精神的に追い込むケースなどがあります。
後者のケースでは、計画策定時点から3年間は赤字でよいから中期的に大きくしろといった明確な方針を経営者が出しておくことが有効です。

コンサルティングメニュー

新規事業アイデア創出支援

社内のアイデアコンテストの企画のほか、プロジェクト形式でのアイデア創出プログラムやM&Aを活用した新規事業への進出の検討などを支援します。
アイデア創出にあたってのメンバーへのレクチャーや、出てきたアイデアを絞り込むためのスクリーニング基準の策定、各アイデアの市場性の評価の支援などを行います。

事業計画策定支援

アイデア創出プログラムでいくつか絞り込まれたアイデアや社内で既に検討している新規事業のアイデアに関して、一歩踏み込んだ事業計画に落とすことを支援します。
顧客アンケート調査、競合調査などを通じてターゲット顧客像と顧客提供価値を明確にするとともに、価格、プロモーション、販売チャネルなどを具体化していきます。
最終的には、初期投資額を明確化するとともに、中長期的な利益計画・キャッシュフロー計画を策定し、当該新規事業の現在価値を算出します。

新規事業のハンズオン支援

事業計画が承認されると、具体的なアクションプランを策定して、実際の立上げプロセスに入りますが、この立上げ段階に発生する様々な問題解決の支援を行います。
当初の計画通りにいかないことが一般的ではありますが、その要因を分析し、計画の修正をしながら推進すべきか、撤退すべきかという点を含めて、第三者として客観的にアドバイスを行います。

これまでの実績

当該領域の代表的なコンサルティング実績は以下の通りです。(前職時代含む)

No業種テーマ
1自治体県内ベンチャー企業製品の市場性評価
2自治体市内新規誘致施設の事業性評価
3広告業インターネット事業への参入戦略の検討
4電力会社農作物生産・販売に関する市場調査
5鉄道会社海外長期宿泊施設の参入戦略の検討
6金属加工業新規開発した半導体関連製品の市場性評価
7鉄鋼関連新規事業創出のためのワークショップ
8食品製造新素材を活用した製品の消費者受容度調査
9オフィス商材新規事業創出のためのワークショップ
10専門学校社内新規事業コンテストでの事業計画策定支援
11船舶部品製造新規開発製品の市場性評価
12ソフトウェア新技術シーズの活用可能領域の検討
13薬品製造新規事業の事業計画策定支援
14情報通信業テクノロジー領域における成長戦略の検討
15金属加工業事業成長のためのM&A戦略立案